看護師の苦悩と割り切り

病院に勤めている場合、多くの診療科で直面しなければならないのがターミナルケアです。老衰による場合もあるものの、がんや認知症などが原因となって余命いくばくもなくなってしまい、延命治療も行わないという判断になった状況の患者が少なからずいます。そういった患者に対しても最大限の敬意を払い、残された人生の生活の質を向上させるということが医療機関に求められていることであり、そのための賢明な看護が行われるのが一般的です。

こういった場面で患者と直面し続けなければならないのが看護師であり、まだ働き始めて間もない看護師が初めてターミナルケアに携わると、それだけで塞ぎこんでしまうことになることがあります。それまでは治るかもしれないと言って患者を励ますことでうまく応対をしてきたにもかかわらず、それが適わない状況に直面してしまうことでどういった対応をすればよいのかがわからなくなってしまいがちなのです。その上、その困惑の中で患者の最期がやってきてしまう場合もあり、自分の無力さに打ちひしがれてしまうこともあります。そういった状況が続いてしまうと、看護師として働くのを辞めたいと考えたり、そういった場面に直面する心配のない診療科で働きたいと考えたりするようになるのです。ターミナルケアでは患者あるいはその家族が余命いくばくもないことを理解しており、その上で延命治療を望んでいません。そのことを割り切れる気持ちを持つのが、看護師として働き続けることには必要でしょう。

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